生産者情報

ヴァイングート ゲオルグ アルブレヒト シュナイダーWeingut Georg Albrecht Schneider

ラインヘッセンの一等地ラインフロントに畑を所有

異なる土壌が持つ個性を表現したこだわりのワイン

ヴァイングート ゲオルグ アルブレヒト シュナイダー
ヴァイングート ゲオルグ アルブレヒト シュナイダー
ヴァイングート ゲオルグ アルブレヒト シュナイダー
ヴァイングート ゲオルグ アルブレヒト シュナイダー
ヴァイングート ゲオルグ アルブレヒト シュナイダー

生産者情報

ドイツ
地域 ラインヘッセン
オーナー

ウルスラ&シュテファン ミュラー

葡萄園

葡萄畑は、合わせて15ha。ラインヘッセンの一等地ラインフロントに所有しています。ニアシュターナー ヒッピング、エルベルグ、オルベル、ペッテンタールが代表的な畑で、ローター ハング(赤い斜面)と呼ばれる赤粘板岩土壌です。

52%リースリング、17%ミュラー トゥルガウ、8%赤用品種、シルヴァーナ、ヴァイスブルグンダー、7%その他

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ニアシュタイン村で200年以上続く歴史あるワイングート

ゲオルグ アルブレヒト シュナイダーは、1806年にラインフロントのニアシュタイン村に設立された、200年以上の歴史を持つワイングートです。赤い斜面を指す「ローターハング」に広がる最高の畑、「ヒッピング」を含む15haを所有しています。過去40年にわたり、8代目のアルブレヒト シュナイダーがワイン造りを行ってきました。長女のウルスラと、その夫のシュテファンが9代目としてワイナリーを引き継いでいます。シュテファンは、ミュラー家の「ワイングート ミュラー」を所有しており、ワイン造りも担当していました。2015年には、2つのワイングートを統合し、1つの会社組織「シュナイダー ミュラー」としてスタートしています。「アルブレヒト シュナイダー」と「ミュラー」のラインナップは、どちらもシュナイダーのセラーで醸造されています。ワイナリーの運営は9代目のシュテファンとウルスラが行なっていますが、ウルスラの両親である先代のアルブレヒトとウルリケも一緒に働いています。

 

 

栽培と醸造でのこだわりが高品質なワインを生み出す

畑はニアシュタイン村を囲むように広がっており、全て自家畑です。合計で15haあり、ニアシュタインで最高の畑とされる「ヒッピング」を筆頭に、「エルベルク」、「ペッテンタール」、「オルベル」等の銘醸畑を所有しています。葡萄の樹齢は新しいものは2年、古いものは約60年です。定期的に植え替えを行っており、平均樹齢は20~25年です。また樹齢の古いリースリングやシルヴァーナーなどは、特に慎重に手入れを行います。畑の畝の間には草を生やしていますが、葡萄樹の根元には草が無い状態にして、栄養分や水分が直接葡萄に供給されるようにしています。また、畑の土を乾燥から防ぐため、畑に藁を撒いています。品質を高めるため、芽掻きを行い、未熟果や不要な枝を取り除きグリーンハーベストを行います。

 

収穫は手摘みと機械摘みの両方です。急斜面の畑は機械を入れることが出来ないため、100%手摘みで収穫を行います。また機械で収穫を行う場合は、収穫の本番が始まる前に畑に入り、人の手で選別を行い、良い葡萄だけを残します。その後、早朝まだ気温が低い間に機械で一気に収穫を行います。機械収穫の利点は、早朝の涼しい気温の中、葡萄の熟度に合わせベストのタイミングで短い時間で収穫が出来ることです。ラーゲンワイン(畑名付きのワイン)は天然酵母による偶発的な発酵を行っています。ほとんどのワインはステンレスタンクで発酵を行いますが、一部のラーゲンワインは樽発酵、樽熟成を行っています。発酵は温度をコントロールしながら行い、毎日試飲をして、エクスレ度の測定も行います。熟成に関しては、ほとんどの白ワインはステンレスタンクで2~3ヶ月、赤ワインは最長で18ヶ月行います。シュテファンは、「ワイン造りについては出来るだけ自然そのものに一番働いてもらうようにしています。自分達は見守る立場で、出来る限り、人の介在を避けています。前の世代は、テクノロジーや技術に頼る傾向がありましたが、私たちの役割は、自然の邪魔をせず、見守ることだと思っています」と話していました。

ヴァイングート ゲオルグ アルブレヒト シュナイダー

ロートリーゲント(赤底統/赤い砂岩)

ローターハングの土壌がこの赤い砂岩、ロートリーゲントです。俗に赤粘板岩と呼ばれていますが、実際には長い時間をかけて圧密された砂岩で、鉄の含有率が高く、赤い色はこの鉄分に由来しています。起源は2億5千万年前で、かつてこの地は海でした。そのため、今もこの場所から当時の化石が見つかっています。「ヒッピング」や「エルベルク」などの畑がこの土壌に該当します。ここは、最初に朝日が当たる場所で、赤い砂岩の土壌は、ライン川に反射した太陽の熱を蓄積します。夜になると他よりも早く日光が当たらなくなりますが、土に蓄積された熱が放出されて畑を温めるという局所的なミクロクリマが特徴的です。この土壌からはフルボディで長期熟成の可能性を持つワインが出来ます。素晴らしい果実味、トロピカルフルーツのアロマとハーブのニュアンスを感じ、また非常にエレガントな酸があるのが特徴です。ロートリーゲントの土壌では主にリースリングを栽培していますが、一部にゲヴュルツトラミナーとシュペートブルグンダーも植えられています。

ヴァイングート ゲオルグ アルブレヒト シュナイダー

カルク(石灰岩)

石灰岩の畑は、ローターハングの反対側にありますが、ローターハングのように急斜面ではありません。他の場所よりも石が多く、どちらかといえば平坦な畑です。葡萄は苦労せずに根を伸ばすことが出来るため、水分や栄養分を問題なく吸収することが出来ます。「パターベルク」などの葡萄畑が該当します。石灰岩土壌では、リースリング、ミュラー トゥルガウ、ソーヴィニヨン ブラン、グラウブルグンダー、ヴァイスブルグンダー、シルヴァーナーを栽培しています。この土壌からは、少し塩っぽさがあり、きりっとした引き締まったワインが生まれます。リースリングはライムやレモンなど柑橘系の果物のアロマが特徴的で、非常に透明感がありピュア、そしてエレガントなワインになります。

 

レス(黄土)

レス(黄土)の土壌は、地中深くにある赤い砂岩の層の上を砂質のレスが覆っています。「ローゼンベルク」などの一部の葡萄畑が該当します。この土壌は、ピノ系の品種やソーヴィニヨン ブラン、リースリングに適しています。