厳選した葡萄とワインだけが、マス デ モニストロルとして出荷されます
国 | スペイン |
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地域 | カバ |
オーナー | アントニオ オリベ(エノロゴ) : 30年以上勤務。すべての工程を見守り、ブレンドの決定も行っている。彼の父もカバ醸造家。 |
葡萄園 | 自社畑 + 300の契約農家(1,200ha)から買い葡萄。45年以上の付き合いのある同じ農家。 |
<情報リンク>
「9世紀の小さな修道院が起源」 モニストロルは、とても小さな醸造所です。このエリアには700年間活動してきた修道院があり、その修道僧が各地に修道院を建設し、葡萄を造り始めました。宗教改革を機にマルケス デ モニストロルの所有となりました。1882年にマス デ モニストロルが、アルト ペネデスに設立されました。
「アグロノミストが農家を指導」 地中海から30kmしか離れておらず、地中海性気候の影響を受けた葡萄造りをしています。春になると風が吹き、最適な温度になります。4人のアグロノミスト(農学者)が契約農家を訪問し、指導しています。収穫は手摘みで、選別は畑で行います。20kgのカゴを使い、房がつぶれないようにします。ワイナリーではさらに選果テーブルでの選別も行います。
「自然の温度に任せ、瓶熟」 セラーにはエノロゴが2人いて、世界基準の認定を受けたラボがあり、運ばれてきた葡萄は品質をコントロールするために科学的な分析を行います。重力を使ってタンクに入れ、皮と一緒に20~25日間マセラシオンします。瓶熟は最低12ヶ月、その間に2回ポジションを変え、3回目は立てて寝かせます。温度管理はせず、自然の温度に任せています。カバ熟成用のセラーは地下30mで、フロアーが4階あります。1700万本のカバが保存され、その内プレミアム キュベが500万本ストックされています。
「良いワインのみがマス デ モニストロルに」 昔の古い畑からの葡萄で、しかも品質の良いものだけを使って造ります。その中で品質に満たないものはマルケス デ モニストロルにブレンドし、さらに葡萄が良くても熟成が良くなければブレンドしてしまいます。生産量は、マス デ モニストロルが約70万本、マルケス デ モニストロルは約4000万本です。
「モナストレルは、カバのロゼに最適」 白のスパークリングより、ロゼのスパークリングのほうが造るのは難しく、赤ワイン用の葡萄を用いますが何でも良いわけではありません。タンニンが多いものは、泡との相性がよくないため、ふさわしくないのです。ピノ ノワールのようにタンニンがおだやかな葡萄が向きます。また、モナストレルのようにタンニンが強すぎず、糖度が高い葡萄もスパークリングに適しています。一般的なカバの生産者は15~20%ロゼを生産。マス デ モニストロルは35~45%がロゼで、いかにモニストロルのロゼが愛飲されているか分かります。