「Wine of Moldova」の「ベスト ワイナリー オブ ザ イヤー」に選出
国 | モルドバ |
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地域 | コドゥル |
歴史 | 1996年 設立 2004年 シャトー ヴァルテリーとしてスタート |
オーナー | ヴァレリウ ミハルツァ |
葡萄園 | 合計500ha コドゥル(中央部) 100ha ヴァルル ルイ トラヤン(南西部) 420ha |
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シャトー ヴァルテリーはモルドバの首都キシナウから北に44km離れたオルヘイに位置するワイナリーです。「ヴァルテリー」はオルヘイの町の名前に由来しており、ハンガリー語で「要塞のある場所」と言う意味があります。設立は1996年ですが、「シャトー ヴァルテリー」としてスタートしたのは2004年です。現在、合計520haの自家畑を所有しており、すべてのワインを自家畑の葡萄で造っています。品質を重視したワイン造りのおかげで、短い間に急成長を遂げ、「デカンター ワールド ワイン アワード」、「ムンドゥス ヴィニ」、「モンディアル ド ブリュッセル」など国際的なコンクールで数多くの賞を受賞しています。
現在、35ヶ国に輸出をしており販売の85%を占めています。また、モルドバのワインの魅力を広く知らしめるためにワインツーリズムに力を入れており、2008年に複合宿泊施設をオープンしました。
2023年10月には、高品質なワイン生産への貢献、土着品種によるワインのプロモーション、ワインツーリズムへの注力によりモルドバへの関心を世界的に高めたことが評価され、「Wine of Moldva」の「ベストワイナリ― オブ ザ イヤー」に選出されました。
シャトー ヴァルテリーのオーナーであるヴァレリウ ミハルツァは次のように述べています。「我々にとってこの名誉ある賞を受賞し、年間最優秀ワイナリーとして認められたことは大変光栄なことです。これは、真に傑出したワインを造るために真摯に取り組んだ我々のチーム全員の努力の結果です。私たちはワイン造りの多くの分野でパイオニアとなることを目指し、ワイン造りとワインツーリズムの両方に常に革新的な発展をもたらしてきました。この受賞は私たちの会社にとって当然の成果であり、我々がやってきたことの方向性が正しかったことを証明しています」
コドゥルとヴァルル ルイ トラヤンに合計500haの自社畑を所有
シャトー ヴァルテリーの葡萄畑は2か所に分かれており、中央部のコドゥル(コードル)に100ha、南西部のヴァルル ルイ トラヤンのブジャクに420ha、合計520haの自家畑を所有しています。それぞれの生産地域の明確なテロワールがワインに独自の個性を与えています。栽培するのはソーヴィニヨン ブランやシャルドネ、カベルネ ソーヴィニヨン、メルロなどの国際品種の他、フェテアスカ レガーラ、フェテアスカ ネアグラ、ララ ネアグラといった土着品種にも注力し、国内外でのプロモーションをいち早く開始したリーダー的存在です。セラーでは最新の設備を備え、醸造、ボトリングまで、高い品質レベルを保っています。「年間生産量は400万本です。まだ余裕があり、500~700万本の生産能力を持っています。葡萄を買うのではなく、自分たちで完全にコントロールしているのが私たちの強みです。モルドバは、一人当たりの葡萄栽培面積が世界一広い国です。私たちのような中規模ワイナリーにとっては、自家畑500haというのは一般的です。大規模なところだと、2,000ha所有しているところもありますよ」とオーナーのヴァレリウは話します。
醸造はワインメーカーのヴァレンティン ヴランセアヌを中心とするチームによって行われています。ヴァレンティンは大学で醸造学を学び、ワインメーカーとして経験を積んだ後、シャトー ヴァルテリーのチーフ ワインメーカーを務めています。彼にとってワイン造りは単なる仕事以上のもので、ワイン造りは芸術であり科学だと考えています。忍耐力、革新性、テロワールへの深い理解が欠かせません。彼の哲学は、自然を尊重し、伝統を重んじる一方で技術革新にオープンであることです。ヴァレンティンの監督の下、伝統と現代技術を融合させつつ、ワイン造りが行われています。
また、シャトー ヴァルテリーは、サステナブルな栽培への取り組みにも重点を置いています。再生可能な資源の利用を推進し、生態系への影響を減らす努力を行っています。環境保護に力を注ぐことで、モルドバのワイン造りの持続可能な未来を確かなものにしています。