生産者情報

ヴァイングート　ヤン　ボリッヒWeingut Jan Bollig

ヴァイングート　ヤン　ボリッヒはオーサン　モーゼル村に位置する家族経営の小さなヴァイングートです。現在、2019年に叔父から引き継いだヤン　ボリッヒがワイン造りを引き継いでいます。ケステン、オーザン、モンツェルの村に合計で2.5haの自家畑を所有（0.1haのみ、ブラウネベルガー　ユッファーの畑を所有）、また2022年からトーマス　バルテンが所有する畑の一部を賃貸契約して葡萄栽培を行っています。栽培品種はリースリングが50％、残りはヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダー、シュペートブルグンダー、ドルンフェルダー、ゴールドムスカテラーです。

ヤン　ボリッヒは16歳から3年間、トリーア国立醸造所（グート　アヴェルスバッハ・2020年に民営化）で研修を行った後、バート　クロイツナッハの学校で醸造技術を学びました。その後、さらに勉学を続け醸造学の学士を取得しています。彼は、自然の中で働くことが大好きで、子供の頃から家族や叔父と一緒に畑やセラーでワイン造りの仕事を手伝っていましたので、叔父のヴァイングートを受け継ぐことは彼の夢だったそうです。

畑の多くはモーゼル渓谷を見渡すことの出来る急斜面に位置しています。畑の土壌はモーゼルの大部分を占める灰色粘板岩（スレート）です。粘板岩が蓄積した熱が畑に反射し、葡萄は理想的な状態で熟すことが出来ます。しっかりと熟した葡萄からモーゼルらしい高品質のワインを造ることを目指しています。自然環境に配慮し、除草剤、殺虫剤の使用は最低限に抑えています。畑を借りているトーマス　バルテン氏とは葡萄栽培について意見交換を行い、環境に配慮しながら効率的に畑を管理する方法などについて話し合いをしたとのことです。

発酵、熟成ともにすべてステンレスタンク（500L～3000L）で行います。収穫した葡萄は区画ごとに別々に醸造します。発酵が終わった後、それぞれのタンクからブレンドします。彼の造るワインはフルーティかつフレッシュ、アルコール度数は控えめでどなたにも楽しんでいただけるスタイルです。