環境に配慮し、馬で耕作
厳格な衛生管理により、出来る限りSO2を減らす
国 | フランス |
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地域 | ボルドー |
歴史 | 2015年 アゲナン家によって設立 |
オーナー | トマ アゲナン メラニー アゲナン |
葡萄園 | 5.2ha |
栽培 | 設立当初から有機栽培に取り組み、2018年にオーガニック認証を取得 |
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シャトー レスカドリーはフロンサックのサン ジェルマン ド ラ リヴィエール村に位置する、家族経営のワイナリーです。2015年にメラニーの両親が購入し、現在はトマとメラニーの夫妻によってオーガニック栽培によるワイン造りが行われています。
オーガニックに理想的な環境
設立当初から有機栽培に取り組み、2018年にオーガニック認証を取得しました。現在はビオディナミ(認証なし)を実践しています。人的介入を出来るだけ減らし、可能な限り自然なワイン造りを目指しています。このシャトーを購入したのは、ドルドーニュ河からほど近く、ゆるやかな斜面にあるという素晴らしいロケーションに惚れ込んだためです。畑は1ヶ所にまとまっています。また周辺は森に囲まれており、オーガニック栽培に理想的な環境です。畑は南向きで日当たりが良く、葡萄がしっかりと熟すことが出来ます。
より環境にやさしい現代農業を目指す
「私たちは家族経営のワイナリーで、可能な限り人的介入を無くし、環境への影響を最小限に抑えることを追求しています。また、アンフォラでの発酵、熟成や新しい品種の栽培など、実験的な試みを行っています。現代の農業は、より環境にやさしい方法でのワイン造りが両立できると確信し、オーガニック栽培をすることに決めました。化学除草剤は一切使用していません」と語ります。
現在、5.2haの畑を所有しており、メルロ、カベルネ フラン、マルベックを栽培しています。出来る限り人的介入を制限した葡萄栽培を心がけています。その一環として、畑の耕作に馬を使っています。これにより、二酸化炭素の排出量を抑え、またトラクターによって土が固まるのを防いでいます。畑の土壌は粘土石灰質と砂質粘土です。10月に畑の畝に緑肥としての草を植え、翌年の5月に刈り取ります。畑の処置は化学的な殺虫剤、除草剤は使用せず、銅と硫黄を使っています。害虫対策はフェロモンカプセルを使用しています。収穫は100%手摘みで行い、収穫した葡萄は人の手で選別し、100%除梗します。
発酵には葡萄の果皮についている野生酵母のみで行い、選別酵母は使いません。手摘みで収穫した葡萄は半地下にあるセラーに運ばれます。半地下の利点は1年を通じて一定の温度を保てること、収穫した葡萄はセラーの上からタンクに運び込むことが可能なため、移動にポンプを使う必要がない点です。重力により葡萄がタンクに落ち、醸造のプロセスが始まります。ワインの安定性を確保しながら亜硫酸の添加量は出来る限り少なくしています。収穫した葡萄の品質に応じて必要な場合にのみ亜硫酸を使用します。熟成にはオーク樽の他に一部のキュヴェについてはアンフォラを使用しています。