国 | ドイツ |
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地域 | フランケン |
歴史 | 1680年から続く家族経営のワイングート。当時は作物や家畜を育てる複合農業を営む。 1920年代 ワイン造りに専念、ワイン専用のワイングートとしてドイツ国内を中心に販売を拡大 2002年 トロッケネ シュミッツという名でワイングートを設立 |
オーナー | パウル シュミット ブルーノ シュミット |
葡萄園 | 全体で16ha ・エーヴィヒ レーベン(集合畑) Ewig Leben 1.5ha ・ゾンネンシュトゥール Sonnenstuhl 5.0ha ・フュルベン Pfülben 0.9ha ・その他 8.6ha
シルヴァーナー、ミュラー トゥルガウ、リースリング、赤用品種、白のブルグンダー品種、その他 |
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地元の人々の呼び名がワイングート名の由来
2002年、パウルとブルーノ シュミット兄弟が別々に営んでいたワイングートが合併し、現在のトロッケネ シュミッツが誕生しました。トロッケネ シュミッツのポリシーはその名前が示すとおり「辛口」を造ることです。(トロッケネ シュミッツは「辛口のシュミッツ」という意味)。名前の由来ですが、ワイングートのあるランダースアッカー村にはシュミッツと名がつくワイングートが数軒あり、辛口ワインで知られるこちらのワイングートのことを指す際に、地元の人々が他と区別するために「トロッケネ シュミッツ(辛口のシュミッツ)」と呼ぶようになり、この通称が現在のワイングートの名前になりました。
残留糖度を限りなく低く抑えた、フランケンの中でも「辛口ワイン」
曾祖父の時代から今日までずっと、醸造の際に補糖は一切せず、糖分がすべてアルコールに変わるまで発酵させ、しっかりとした辛口のワインを造り続けています。ドイツワインの規定では、辛口の残糖は9g/L以下となっていますが、トロッケネ シュミッツのワインの残留糖度は、ほとんどのアイテムがゼロから2g/L以下です。
醸造は天然酵母で偶発的に発酵をスタートさせ、Q.b.A.クラスのワインも糖分の添加(補糖)は一切行わず、人為的に発酵を途中で止めることもしない自然な造りをしています。葡萄の持つ糖分がすべてアルコールに変わるまで発酵させ、完全に辛口ワインにしています。そうすることで、それぞれの品種や畑、ヴィンテージの特徴が明確に映し出されると考えています。彼らのワインは、ストレートで個性豊かでありながら、心地よい味わいを持っています。
代表的な3つのワインガイドでも評価
トロッケネ シュミッツは、代表的な3つのドイツワイン評価本「ヴィヌム2022」3.5星(最高5つ星)、「ゴーミヨ ドイツワインガイド2021」で3房(最高5房)、「アイヒェルマン2021」で3星(最高5つ星)の評価を得ています。
1920年代にワイン造りに注力するようになってから今日まで、頑固に辛口ワインの生産を続けており、所有畑の優位性はもちろん、残留糖度を限りなく抑えた造りは、現代に合ったスタイルで、今後の躍進が期待される注目の生産者のひとりです。
フュルベン(Pfülben)の畑
ランダースアッカー村で最も素晴らしい畑のひとつです。VDPではグローセ ラーゲ(特級)に格付けされています。名前は畑の形に由来しています。「Pfulwen」は古代の高地ドイツ語で「ダブルベットのまくら(Ehbettkissen)」と言う意味で、その形がベッドに置かれた大きなまくらに似ているためです。この畑は、たいへん理想的な南西向きで、フランケンの5大ワイン畑のひとつに数えられています。
ゾンネンシュトゥール(Sonnenstuhl)の畑
「ゾンネンシュトゥール」は「フュルベン」と並んで、ランダースアッカー村で最も素晴らしい畑のひとつです。VDPではエアステ ラーゲ(一級)に格付けされています。中心部の斜度は50%、日当たりのよい南西向きの斜面です。ムッシェルカルク(貝殻石灰岩)があるため、畑の一部は表土が薄く、数センチしかない場所があり、葡萄は水分を求めて地下10mまで根を伸ばし、地中深くから豊かなミネラルを吸収します