理想のヴェルディッキオは、4~5年かけて見つけ出した
地元品種への愛情と高品質ワインへの取り組み、しかもコストパフォーマンスにすぐれています
国 | イタリア |
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地域 | マルケ |
歴史 | 1990年 レオナルド パルパチェッリが「トレ カステッリ」を設立。 2000年 エマニュエルとジャンフィリッポの兄弟が新しいブランド「ヴィニェディレオ」を立ち上げる。 |
オーナー | エマニュエル パルパチェッリ : 長男 ジャンフィリッポ パルパチェッリ : 次男 |
葡萄園 | 100ha 葡萄畑40ha 30ha : 標高が高く、砂質と粘土が交互に折り重なる土壌。白葡萄(主にヴェルディッキオ) 10ha : 標高が少し低く、低い粘土石灰質土壌。黒葡萄(モンテプルチャーノ、サンジョヴェーゼ、メルロ)
〈動画〉 |
栽培 | 認証は取っていないが化学的なものは最小限に抑えており、ビオロジックに近い 樹齢の若い葡萄の畑は、畝の間にカバークロップとして豆科の植物を生やし、土に窒素を供給する |
<情報リンク>
「亡き父から受け継いだワインへのこだわり」 祖父母の代から3世代続く、家族経営のワイン生産者です。1990年に現在のオーナーの父、レオナルド パルパチェッリがイエージの町から15kmほど離れたスタッフォロ村にアジエンダ アグリコーラ トレ カステッリを設立しました。2000年にレオナルドの息子のエマヌエーレとジャンフィリッポの兄弟が引き継いだ際、亡き父の名前(レオ)を入れた「ヴィニェディレオ」というブランドを立ち上げました。彼らはさらに品質の高いワイン造りを目指し、葡萄の植え替えやセラーの改築を行いました。現状に満足することなく、現在も頑固なほどに品質追求を目指し、努力を続けています。
「フレッシュなスタイルを目指す」 畑の標高は平均450m、土壌は砂と石灰岩です。斜面の畑であるため、非常に風通しが良く、昼夜の気温差が大きくなります。これらの要素は葡萄が完全な状態で熟すのにたいへん重要です。夏場に水不足にならないよう、標高の高い場所の井戸から暗渠を通して、水を供給します。葡萄の収穫は機械で行います。日中の暑い時期を避け、夜間に収穫します。ワインの品質の高さの80%は、この夜の収穫によるもと考えています。機械摘みを採用しているのは、ベストのタイミングに素早く収穫が出来るためです。畑の真ん中にワイナリーがあるので、収穫後すぐに醸造することが出来ます。発酵用には、特注のステンレスタンクを使用しています。
「ワイナリー名にあるレオとはエマヌエレとジャンフィリッポ・パルパチェッリの父レオナルドのことで、彼は夭折したが、地元品種への適切な愛情、厳格に品質を追求して栽培する時の労苦と手作業の重要性、伝統へのこだわりを子供たちに教え込んだ。疲れを知らない2人兄弟は15年にわたりスタッフォロ村のワイン界の規範である。改築された大きな醸造所では完璧な収穫を行うことが出来、出来上がるワインはコスト・パフォーマンスが特に優れている。」 「ガンベロ ロッソ イタリアワインガイド2016」