夫婦仲のよいところはよいワインを造るの言葉を、実感させてくれます。
国 | ドイツ |
---|---|
地域 | ラインヘッセン |
歴史 | 1684年 創業。 1991年 クラウス&ベアベル夫妻が、祖父からワイン造りを引き継ぐ。12代目。 |
オーナー | クラウス ヴォルフ : 1966年生。妻ベアベルとは、通っていたガイゼンハイム専門大学で知り合う。卒業後ワインの研究を兼ねてファルツに働きに行き、バッサーマン ヨルダンでも2~3週間ワイン造りの実践。 ベアベル : 妻。
マクシミリアン : 息子 |
<情報リンク>
ケスター ヴォルフ家のワイン造りのポリシーは「伝統と現代技術の融合」です。
「畑の微生物を生かすことで、フルーティな葡萄が出来る」 葡萄園面積は34haで、そのほとんどが作業に大変手間のかかる斜面の畑です。貝殻を多く含む土壌であるため、ミネラルが豊富です。葡萄は土を選ぶので適した土に植え、ストレスのかからないやさしい扱いをし、収穫量は少量に抑えた栽培を心掛けています。また、2年ごとに土中の成分を調べ、栄養を与える草を選んで植えます。その草は5月に刈り込んで土の上に放置し、肥料とします。
「最新の技術を取り入れ、新鮮で繊細な果実味を引き出すワイン造り」 白ワインは、涼しい早朝に収穫して、8~10時間程スキンコンタクトを行います。その後すぐにプレスします。出来たモストは、最初は自然に沈殿させ、その後ポンプを使い6気圧で撹拌します。モスト内の空気やミストが上に押し上げられ、2時間程で綺麗なモストになります。その後酵母を加えて、10~12度で2~3週間発酵を行います。
赤ワインは、健康でない葡萄だけ落としたのち、手と機械で収穫します。除梗した後、葡萄を粒ごといれて、8日間32度で発酵させます。その後プレスして、熟成は別のタルに移して行います。
<評価>
ラインラントプファルツ州の農業会議所やドイツ農業協会(DLG)の品評会で高い評価を受けている。「ファインシュメッカー2014」で1星。
<井戸の滑車>2013年ワイナリー訪問時
ケスター ヴォルフのマークは、ゴシック様式時代のブロンズ製の井戸の滑車をデザインしたものです。1959年にヴォルフ家の建物が建つ場所で見つかりました。
<おじいさんはシルヴァーナーのクローンの生みの親>2013年ワイナリー訪問時
シルヴァーナーがこのワイングートのスペシャリテです。クラウスの祖父ヴェルナー ケスターがそれまであったシルヴァーナーの苗の交配を行い、房が少なく黄金色で品質の高いクローンを造りだしました。