他の生産者がうらやむような超一流畑のみを所有 / 品質は高く、しかも価格は魅力的!
国 | ドイツ |
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地域 | モーゼル |
歴史 | 1337年 コブレンツ市にある州立図書館にミューレンホフの記録。 1477~1802年 修道院が管理。その後、転売、相続が続く。 1950年 ハインツ ユステンが所有。 1990年 シュテファン ユステンが引き継ぐ。 |
オーナー | シュテファン ユステン : 1960年生まれ。 |
葡萄園 | 7.5ha エルデナー プレラート、エルデナー トレプヒェン、ヴェレナー ゾンネンウーア ユルツィヒやエルデンの一流の畑は軽い畑。石が大きく、空気が入る。とても温められやすい土壌。 |
栽培 | エコ栽培に限りなく近い。肥料は、豆科の植物、家畜の糞、葡萄の搾りカス、角の粉等。農薬の少量使用のため、村全体でフェロモンの使用を義務付けています。 仕立ては、伝統的な2本枝ではなく、1本-枝なので、収穫量は少なくなる。古い樹齢の樹は2本枝だが、1本枝に匹敵する量しかとれません。 |
<情報リンク>
シュテファン ユステン のワイナリー
「超一流畑のみを所有」 モイレンホフのワイン造りのテーマは、「甘くてもハーモニーが大事。ファインでフルーティなワイン造り」です。他の生産者がうらやむような超一流畑のみを所有しており、もっと有名になってもいいと、いつも思います。反面、有名になればほとんどの場合価格が上がりますので、そうなって欲しくないような…そんなことを考えさせられてしまうような生産者です。ユステンは、ワイン造りに一生懸命な半面、自分のことを伝えるのが苦手そうな寡黙な人です。「ワインが語ってくれるよ。」、そんな言葉が似合いそうです。
「味で選べば、モイレンホフが売れる」 アメリカでは販売価格が下がり、以前は試飲しても有名な方が売れましたが、今は味で選ぶようになりました。モイレンホフは、レベルの高い生産者と同じ品質なのに、価格はそれより安いのでよく売れています。
「ワイン造りはモダンになっている」 伝統的にズースレゼルヴは使用せず、発酵を途中で止めて甘みを残しています。今でこそ、モーゼルの一流の生産者の間では一般的になっているこの方法も、実はモイレンホフが初めて試みた方法です。ステンレスタンク・樹脂タンクを100%使用し、移動式冷却装置を使うなど、ワイン造りがモダンなスタイルに変わってきています。
「モイレンホフとエーレンの違い」 モイレンホフとシュテファン エーレンは、共にシュテファン ユステンがワイン造りをしていますが、造り方は全く同じで、味わいの差は畑の違いによるものです。ヴェレナー ゾンネンウーアは女性的、香りも味わいも華やかで余韻もすごく長い。エルデナー トレプヒェンは男性的、骨格があり酸もしっかり感じられすっきりしています。
<評価>
ワインライターのスチュアート ピゴットはエルデナー トレップヒェンの5つの主要な生産者に、またロバート パーカー Jr.も何年にも渡って高い評価を付けている。
「ヴィヌム2019」で2.5星、「ゴーミヨドイツワインガイド2019」で赤2房。ベルンカステラー リング加盟。
※生産者名の表記を「ミューレンホフ」から、より原語に近い「モイレンホフ」に変更いたしました。
<驚くべき品質を持つ無名な生産者>2004年ワイングート訪問時
「1991年のデカンター誌ではトップ20にランクされ、ワインライターのスチュアート ピゴットはエルデナー トレプヒェンの5つの主要な生産者に、またロバート パーカー Jr.も何年にも渡って高い評価(ほとんどすべて90点以上)を付けています。この醸造所への訪問は、3年前のドイツ旅行のヴィリ シェーファー家と並ぶ大きな収穫と言えます。私どもがこれ程長い間ドイツの生産者を訪ね歩いていたにもかかわらず、まだこの生産者のような驚くべき品質をもつ無名な生産者がいたことに、本当に感動いたしました。」 いなば直輸入のワイン(総合カタログ)1997年版より