ステファン ドゥルノンクールがコンサルタント
国 | フランス |
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地域 | コート デュ ローヌ |
歴史 | 200年以上、ロメロ家が所有 1979年 アンドレ ロメロが、ドメーヌ ラ スマドを設立。 1990年 全てのワインを自分で瓶詰し、販売。 1996年 息子のフレデリック ロメロ(1978年生)が参加。醸造学と葡萄栽培の課程を修了。 2002年 新しいワイナリーを建設。ボルドーのエロノグ ステファン ドゥルノンクールがコンサルタントとなる 2017年 父アンドレは一線を退き、息子のフレデリックがスマドを率いている。 |
オーナー | アンドレ ロメロ |
葡萄園 | ラストー23ha、コート デュ ローヌ3ha、ジゴンダス1.8ha |
栽培 | 1990年頃から、化学的な肥料、除草剤、殺虫剤などは不使用。 肥料は、牛馬の糞と葡萄の皮を混ぜたコンポストを2年がかりで造っています。 畑を、60cmスコップで掘り返し、土を柔らかくして、根が伸びるようにしています。 |
<情報リンク>
「バリックからフードルに替え、フィネスを生かす」・・設備では、円錐形オープンタンクを醸造用に導入。タンクの底面積より上部が狭いため、アルコール発酵中に容量が増えても果帽が押しあがらずに、ジュースだけが果帽の上に上ります。また、液抜きした際、下の広い面積に果帽が落ち壊れて空気とも混ざり合います。また、以前は主流だったバリックを、’10VTからフードル(40hL、12hL)に変更しています。「樽香が強いと、フィネスが隠れてしまう」」とフレデリクは話していました。
「ワイン造り」・・9月に手摘みで収穫し、選果テーブルで選別します。80%を除梗します。発酵槽に葡萄を入れる段階で、キュヴェごとに葡萄をブレンドします。フレッシュさと果実味を得るために、14度まで温度を下げ、3日間コールドマセラシオンをします。発酵は26度で行います。ピジャージュ、ポンピングオーバーは15日間毎日行います。ピジャージュは機械を使っています。フリーランジュースのみを使い、プレスジュースは売ってしまいます。樽は、オーストリアのストッキンジャー製の3年以上使ったものを使用しています。また、セメントタンクは、ステンレスタンクよりナチュラルにキープ出来ると考えています。バトナージュはしません。瓶詰1ヶ月前にブレンドし、清澄はせず、フィルターは軽くかけます。
「ステファン ドゥルノンクールがコンサルタント」・・2002年から、ボルドーのカノン ラ ガフィリエールやモンドットのコンサルタントをするステファン ドゥルノンクールを招き、良い意味でスタイルが変わり、よりロメロらしさ、ラストーらしさが出てきました。実際に、ミクロビュラージュ、シュール リなど、ドゥルノンクールの主だった技法をしっかりと取り入れています
<評価>
評価 ロバート パーカー Jr.は「バイヤーズガイド」で、ラストーで唯一の5ッ星生産者として絶賛し、ヒュー ジョンソンも「ポケット ワイン ブック2019」でその名を上げている
「現在は息子に助けられているアンドレ・ロメロはラストーでは重要な生産者であり、このテロワールで最も魅力的な大使の一人である。それにしても、ラストーがなぜボーム・ド・ヴニーズやヴァンソーブルと同時にクリュに格付けされなかったのかと、行政の無益さを考えさせられる。長い間、彼のワインはその力強さとタンニンの硬さによって強い印象を与えていた。しかし、アンドレ・ロメロがボルドーのステファン・ドゥルノンクールにアドヴァイスを求めてからは、誠実さや活力や力強さを失うことなく絹のようなテクスチャアを兼ね備えることに幸運にも成功した。」 ベタンヌ&ドゥソーヴ「フランスワイン格付け」