若い兄弟が営むマイクロ シャトー、造りはまさにグラン ヴァン
国 | フランス |
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地域 | ボルドー |
歴史 | 1996年 土地を購入し、ワイン造りをスタート |
オーナー | レイモンド ルーカス : 父。運営は息子たち。
ジェローム ルーカス : 兄。1973年生まれ。 ジュリアン ルーカス : 弟。1976年生まれ。サンテミリオンの有名なシャトー パヴィに在籍。現在では醸造チーフになったが、パヴィで働くよりも、オー マレの方がより魅力的だと話してくれた。 |
葡萄園 | 3.5ha 赤2.5ha、白1.0ha 粘土石灰質と砂利。この2つの性質が、ワインの味わいに違いを生む。石灰でリッチになり、太陽の熱を吸収した砂利のお陰で畑が保温される。その結果、夜の間も畑の温度が一定に保たれ、葡萄の成熟に影響してくる。 赤90% : メルロ70%、カベルネ ソーヴィニヨン30% 白10% : ソーヴィニヨン ブラン70%、ソーヴィニヨン グリ30%。4年前に植えたばかりで‘10年がファーストVT。 |
栽培 | ビオに近い栽培方法で、化学的なものは使用しない(認証は無い)。ほとんどを手作業で行う。 |
<情報リンク>
「兄の直観がもたらした、素晴らしい畑との出会い」 畑はボルドー南部のガロンヌ河左岸に位置するマゼール村にあります。兄のジェロームが馬を飼える場所を探していて初めてこの土地を見た時、石灰岩土壌であり斜面であるということに惹かれ、この地でワイン造りをすることを決意しました。INAOの土壌調査で、サンテミリオンやフロンサックのような土壌であることが分かり、闘志に火が付きました。非常に質の高いワインが生まれる可能性を持った畑だということが分かったからです。
「弟ジュリアンはパヴィの醸造チーフ」 寡黙で職人タイプの弟ジュリアンは、畑を買う前からエノログを目指し、ボルドー大学へ通っていました。1999年から大きなワイナリーで働き、2005年からはシャトー パヴィで働いています。
「畑の手入れや造りはまさにグラン ヴァン」 所有するのはわずか3haの畑ですが、ワイン造りはグラン ヴァン並。畑の手入れも整然と行き届いています。グラーヴの典型的な砂利質ではなく、石灰岩土壌の畑から生み出されるワインのポテンシャルには期待が出来ます。造るのは赤、白1種類ずつ。生産量は、赤が10,000本、白2,000本。収穫量は35hl/haです。赤はグラン クリュ クラッセのようなワイン、白はアロマとフレイバー豊かでフィネスのあるペサック レオニャンのようなスタイルを目指しています。今は、ステンレスタンクとコンクリートタンクが2本ずつしかない、まさにマイクロ シャトーです。