ガンベロ ロッソが認めた「最高の葡萄栽培者」
寡黙で控えめ、 職人の魂が宿る男
国 | イタリア |
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地域 | サルデーニャ |
歴史 | 父が趣味でワイン造り 1974年 ジュゼッペ(当時34歳)が、行政に関わる仕事をしながら、本格的にワイン造りを開始 1990年 仕事を辞め、ワイン造りに専念 |
オーナー | ジュゼッペ ガッバス : 1940生 |
葡萄園 | 20ha 100%自家畑 カンノナウ12ha、ヴェルメンティーノ1ha、ムリステッロ1ha以下、パスカーレ ディ カリアリ その他
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栽培 | 化学的なものは使っていない 肥料は動物の糞など |
<情報リンク>
「法律家からの転身」 ジュゼッペは、法律家の博士号を持ち小さな村の行政に関わる仕事をしていたので、まったくワインについて勉強したことがありませんでした。しかし、とにかくいい葡萄を造りたいとの思いから、ワイン造りに集中することにし、常にいい葡萄を造ることと、土地性を感じさせるスタイルのワイン造りを目指しています。
「大切なのは葡萄の完熟」 栽培で最も大切に考えていることは、いかに葡萄を完熟させるかで、そのために樹に葡萄を出来るだけ長い間付けておくようにしています。彼の畑は一年を通して雨がほとんど降らず、冬に少し降る程度。そのため自然に凝縮された葡萄が出来ます。また、当初は1haあたり4,000本植えていた樹も、現在は5,000~6,000本にしました。
「オリジナルなワイン造り」 それまではあまりされていなかったロングマセラシオン(25日間)やルモンタージュを頻繁に行い、とにかく色をよく抽出させ濃いワインを造ろうと考えました。それらの要素も重なり、ワインは一般的なサルデーニャのワインより数段色濃く、ボディのあるスタイルが可能となりました。
<評価>
評価 「ガンベロ ロッソ2015」で、「今年最高の葡萄栽培者」に選出。
ヒュー ジョンソン「ポケットワインブック第9版」で、カンノナウ ディ サルデーニャの最良栽培者。
「20ヘクタールのブドウ畑から5種類のワインを生産し、4つの赤ワインと1つの白ワインだ。ジュゼッペ・ガッバスが運営しているワイナリーはサルデーニャで最も興味深いものの一つで、職人的生産者の姿をうまく表している。畑のおける最高の栽培(ガッバスは非常に優秀なブドウ栽培家だが)がワインの品質のほとんどを決めている。」 「ガンベロ ロッソ イタリアワインガイド2018」より