生産者情報

ヴェレノージVelenosi

マルケでトップ生産者の仲間入りを果たした、情熱あるれる生産者

スタンダードからトップクラスまで、すべてのワインが「高品質」

ヴェレノージ
ヴェレノージ
ヴェレノージ
ヴェレノージ
ヴェレノージ

生産者情報

イタリア
地域 マルケ
歴史

1984年 アンジェラ(当時20歳)& エルコレ ヴェレノージ(当時25歳)により設立

2005年 ヴェレノージS.R.L.となる

オーナー

アンジェラ ヴェレノージ : 社長、輸出担当

エルコレ ヴェレノージ   : 醸造担当

パオロ ガルビーニ    : 経理担当

葡萄園

自家畑160ha(マルケ145ha、アブルッツオ16ha)、賃貸150ha

栽培

オーガニック (認証はとっていません)

肥料は牛糞  虫除けは植物成分由来のカプセル

<情報リンク>

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「1984年若い二人が、アスコリ ピチェーノでゼロからワイン造りをスタート」

  

ワイン造りに身を投じることを、アンジェラの両親もエルコレの両親も反対でした。アンジェラの実家は靴のビジネスを、エルコレの実家は食品関係の仕事をしていました。親たちは自分たちの跡を継いでくれることを希望していましたが、アンジェラ達は、親の決めた道ではなく、自分たちがやりたいと思う分野で成功を収めたいと思っていたのです。2人は抑えきれない情熱と共に1984年にヴェレノージを設立、エルコレは25歳、アンジェラは20歳でした。僅か9haの畑から、3種類のワイン(ロッソ ピチェーノ スペリオーレ ブレッチャローロ、ファレーリオ、ヴェレノージ シャルドネ)でのスタートでした。ワイン造りを始めた当初は本当に大変でした。お金も無く、有名な畑を所有している訳でもなく、ワイン造りの家系でもなかったため、自分達で勉強するしかありませんでした。昼間は畑とセラーで働き、夜は懸命にワイン造りの勉強をしました。それから20数年後、その努力が実り、ようやく親たちも認めてくれましたが、長い年月がかかりました。現在は、自家畑を160ha所有、その他に賃貸契約の畑もあります。家族経営のワイナリーとしてはマルケ州で2番目の規模となり世界約55ヶ国に輸出するまでになりましたが、ワインへの情熱は当初と変わりません。

 

 

 

アドリア海とアペニン山脈に挟まれた、葡萄栽培に理想的な環境

 

マルケ州はイタリア半島中部に位置しています。北はエミリア ロマーニャ州、西はトスカーナ州とウンブリア州、南はアブルッツォ州、ラツィオ州に接しています。西はアペニン山脈、東はアドリア海に挟まれる、南北に延びる州です。約70%が丘陵地帯、30%が山岳地帯で、平野部はほとんどありません。

 

ヴェレノージの畑も、全て斜面に位置しています。日中はアドリア海からの冷たい海風が葡萄畑を吹き抜け、日中は日当たりがよく葡萄を湿気から守り、雨が降っても葡萄を乾かし湿気から守ります。夜間は暖かい風がアペニン山脈によって冷やされ、畑に冷たい風が吹きます。これにより、昼夜の寒暖差が生まれ、葡萄のアロマの成長が促され、ワインに豊かな香り、そして酸をもたらします。

 

 

 

エントリークラスからトップ キュヴェまで全てのワインに同じ労力をかける

そうした姿勢が実り、国際的なコンペティションでも高く評価されています

 

「ガンベロ ロッソ」にてロッジョ デル フィラーレが12年連続、通算では20回、最高評価トレ ビッキエーリを獲得するなど、イタリア国内のワイン評価本では定評を得ていたヴェレノージですが、近年では、国際ワインコンクールでも高い評価を得ています。ベルリン国際ワインコンペティション2019では「Italian winery of the year」に、同コンペティション2020では「Italian white wine winery of the year」に選出されました。ヴェレノージのワインがここまで広く受け入れられた背景には、彼らの哲学があります。それは、生産量が増えてもエントリークラスからトップ キュヴェまで、全てのワインに同じ姿勢で向き合い、同じ労力をかけ、品質の向上に注力しています。

 

「国際市場でマルケ州のワインを牽引するワイナリーは数少ない。その中で重要な役割を果たしているのがヴェレノージで、毎年世界市場での存在を広げている。(中略)固有品種による白ワインやスパークリングワインから力強い赤ワインまで、このワイナリーの強みは沢山あり、品質が非常に安定している」

                                   -ガンベロ ロッソ イタリアワインガイド2017より抜粋-

 

 

 

アブルッツォでも躍進を遂げる

 

マルケ州アスコリ ピチェーノ周辺で造られるワインの発展に尽力してきたヴェレノージですが、2016年にアブルッツォ北部のテーラモのコントログエッラに16haの畑を購入し、ワイン造りをスタートしました。マルケで長年培った知識、経験を活かして造る、ヴェレノージのアブルッツォワインも既に高い評価を得ています。ヴェルソ セーラ モンテプルチャーノ ダブルッツォ コッリーネ テラマーネは「ルカ マローニ」にて3年連続(2019VT~2021VT)で99点満点の評価を獲得しています。また、2020VTは「デカンター 2024.04」のコッリーネ テラマーネのパネルテイスティング特集にて91点を獲得するなどアブルッツォのワインも注目を集めています。

 

ヴェレノージ

<アンジェラ ヴェレノージ> 2018年訪問時

当社のイタリアワインの中でも最も重要なブランドのひとつ、ヴェレノージ。その社長であり、広告塔としての存在であるのがアンジェラ ヴェレノージです。いつも明るく笑顔で、そして華やかなオーラを放つアンジェラは、試飲会の会場などでもひときわ目立ちます。来日したときのイベントでも、彼女が会場に入ってくると、あちらこちらから、「アンジェラ!」と声がかかります。弊社のお客様の中にもアンジェラのファンが少なくありません。

まったくゼロから始めたワイナリーを約30年でマルケのトップにまで成長させたヴェレノージ。彼らの成功は、アンジェラの強い信念とリーダーシップ、そして彼女を中心としたヴェレノージのチームの情熱、向上心、そして努力なくしては成し遂げられていないでしょう。