特別なフィルターを開発してまで追求したアロマと果実味
クリアな果実味が楽しめる、ザルデットこだわりのプロセッコ
国 | イタリア |
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地域 | ヴェネト |
歴史 | 1969年 エノロゴの資格を持つピノ ザルデット(ファビオの父)が設立。 この年は、プロセッコがD.O.C.に認定された年。 1982年 ファビオが醸造学校を卒業。その後、父のワイン造りの手伝いを始め、 今後はプロセッコ専門のワイナリーにするよう父を説得。 単一品種によるプロセッコ造りに挑戦。 2003年 新しいセラーを建設、新たな設備や技術を導入。 2019年 ラテンティア ワイナリーが。ファビオを継続してワインメーカーを勤める。 |
オーナー | ラテンティア ワイナリー : 2019年12月より ファビオ ザルデット : 前オーナー。現在はワインメーカーとして活躍。ザルデットのスタイルは継続したワイン造り。 |
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プロセッコの魅力を広めた生産者
1969 年ピノ ザルデットにより設立されました。この年はプロセッコがDOC に認定された年で、地元以外では無名でしたが、彼はフレッシュでアロマティックな良さが理解されると信じ、イタリア中を周り、プロセッコを広めていったのです。その後、ピノの息子のファビオがワイン造りを受け継ぐとスパークリングワインに重点を置き、プロセッコ専門のワイナリーとなり、高品質なプロセッコを世界に広めました。
畑のほとんどは急斜面にあり、手作業で行います。また、使用する酵母やフィルターを自ら開発するなど、これらの要素がザルデットの特徴である雑味のないクリアな果実味を生み出しています。こうした取り組みが実を結び、今では高品質なプロセッコを生み出す生産者として高い評価を得ています。2019 年にラテンティア ワイナリーの傘下となりましたが、現在もファビオがワインメーカーとしてワイン造りを継続しています。
「グレラの繊細なアロマを失わないために…」
特別なフィルターを開発してまで追求したアロマと果実味
「プロセッコを造る際、4~5 回フィルターを通すのが一般的なのですが、それではグレラの持つ、デリケートなアロマなどの特徴は失われてしまいます。そこで、私はフィルターを開発することにしました。このフィルターは、たった1 回通すだけで良く、グレラの風味をしっかりと残すことが出来ます。きっかけは、飛行機の中でリンゴジュースを飲んでいる時に、『どうしてリンゴジュースは濁っていないのだろ』と疑問に思ったことでした。そこで、リンゴジュースの工場を訪ねてみると、最新のフィルターがあったのです。そのフィルターを持ち帰らせてもらい、自分でも研究し、プロセッコのために改良を加え、さらに良いものにしていきました。始めの1年目はトラブル続きでしたが、他メーカーが4~5回通さなければならないフィルターを、1回通せば済むようになりました。だからこそ私たちのプロセッコは、香りがあり、豊かな味わいが楽しめます」とファビオは話します。