弊社は、1952年に愛知県名古屋市で『稲葉商店』として創業しました。当初は味噌や醤油、酒などを販売する、小さな家族経営の「町の酒屋さん」でした。ワインの輸入を開始したのは、1980年代のこと。「まだ誰にも知られていない、おいしいワインがきっとある」。そう信じて、ドイツへと買い付けに繰り出しました。私たちの手で輸入したワインが初めて店頭に並んだ瞬間は、忘れがたい喜びとともに脳裏に焼き付いています。
『土壌と気候、そして人間の知恵の産物である』といわれるワイン。ヨーロッパの長い歴史が育んだ太陽の恵みです。その素晴らしさ、本当のおいしさを日本に紹介しようと、私たちは数多くの醸造元を訪ね歩くことから始めました。どんなによい畑を持っていても、「常に品質を向上させよう」とする努力がなければ、安定して品質の高いワインを造り続けることはできません。私たちが探し求めていた“ワインへの熱い情熱を持つ生産者”に出会った時の感動は、言葉にできないほど大きなものでした。
現在ではドイツだけでなく、イタリアやフランス、スペイン、ポルトガルといったヨーロッパ各地や、チリ、アルゼンチンなどのワインを輸入しています。当初はまだ無名だった産地のワインも、今では広く知られるようになりました。たとえば、イタリアはアブルッツォ州のモンテプルチャーノ ダブルッツォというワインは、輸入を開始した当初、「色が濃すぎるから、こんなワインは売れないよ」というお声がありました。しかし今ではその品質の高さが認められ、イタリアンレストランにおいては必ずといってよいほど見かけることができるようになりました。これもひとえに、弊社が輸入するワインを、おいしいといって支えてくださる皆様のおかげと、深く感謝しております。
今、私たちを突き動かすのは、当時と変わらない想いです。
「ワインへの情熱は誰にも負けない」。
これからも私たちは、たとえ無名であっても本当においしいワイン、また、より品質の高いワインを、よりリーズナブルな価格でお届けし、多くの人に本物の味を知っていただくために、これからも真剣に、そして厳しく商品を選定し、稲葉ならではの輸入ワインにこだわってまいります。
株式会社稲葉
代表取締役社長 稲葉吉彦
会社名 | 株式会社稲葉 |
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設立 | 昭和27年8月 |
資本金 | 4,500万円 |
代表取締役 | 稲葉吉彦 |
従業員 | 90名 |
事業内容 | 世界の銘醸ワインの直輸入及び販売。 主として、ヨーロッパの醸造元を訪ね歩き、選び抜いたワインを日本市場へ紹介。 取引先全国有名百貨店、スーパーマーケット、専門店、酒販店、レストランetc. |
売上高推移 |
36億5,800万円(2019年度3月期) 35億3,600万円(2020年度3月期) 37億4,400万円(2021年度3月期) 41億9,400万円(2022年度3月期) 39億9,400万円(2023年度3月期) |